華氏350F-450F(摂氏176.67℃-232.22℃)が狙い目という情報を鵜呑みにして、
MTLベースだし低めのはずじゃろ!という思い込みを持ちつつ、
175℃前後を基準にTCRやキャリブレーションをアレコレしてました。すんません。
実際の温度って探しても中々でてこないんだよね。
ようやく見つけた情報によると・・・
一般にVape発煙温度は200℃-250℃(392F-480F)であり、温度設定にはそれよりも5℃または10F高い値をセットするべし。引用元から適当訳:Temperature Control – A Vaping Revolution
この機会に色々まとめておこうっと。テキストオンリーでな!
# VapeにおけるTC機能とは
コイルに用いられる金属が持つ熱による抵抗値変動の特性を利用して温度を求め、
設定温度より高くならないように出力を制限するもの。
コイルが過剰に熱せられないため焦げを抑制できる。
設定温度になれば出力が低下するのでプリヒート機能とも言える。
# こんな時にあってよかったTC機能!
- 好みの出力(温度)まで高出力で持っていける(プリヒート)
- 過剰出力気味のアツアツミストでもウィックのダメージが少ない
- リキッドが供給不足の時は焦げる前に出力下がってくれる
- 使いこなしてる俺カッコよくね?
# ここがイケてないよTC機能!
- 設定が良くわかんない
- 問題あるときの原因追求が難しい
- 抵抗値が暴れるようなModやアトマイザーでは使えない
- 使えるワイヤーが限定される
- アバウトすぎて細かな温度の機微を語りにくい
# TC設定のしかた
- 材質を指定(場合によってはTCR値設定)
- 抵抗値をキャリブレーションする
- 出力電力と温度を設定する
## TCR値と抵抗変動から温度を計算する式
Tc=⊿R/(TCR*Rb)+Tb
Tc : 現在の温度
Tb : 基準温度
⊿R : 抵抗変動値(Rc-Rb)
Rc : 現在の抵抗値
Rb : 基準抵抗値
TCR : 抵抗温度係数
## TCR値設定の方法
TCR値は温度によって変化するもの。
なので(n)℃の場合は(m)となるテーブル設定がベスト。DNA系はコレ。
wire-wizardからダウンロードしてインポートで楽ちんポン。
DicodesやPicoのように1つのパラメーターで指定する場合は
SS316L
ターゲットが200℃付近の場合:94
ターゲットが250℃付近の場合:90
SS304
ターゲットが200℃付近の場合:107
ターゲットが250℃付近の場合:104
※もちろんこの中間を指定するというのもジャスティス。
wire-wizardのTCR in vaping rangeは300℃におけるTCR値なんでちと低い。
TCR値が高いと温度は低く扱われ、TCR値が低いと温度は高く扱われる。
SS316L0.5ΩコイルがあったとしてTCRを87.9とした場合、
200℃と判定されるときの実際の温度は約190℃だったりする。
Dicodes PipelineシリーズのようにTCR値の下限が100の場合は、
190℃設定=実質200℃、225℃設定=実質250℃となることを覚えておく。
## 抵抗値のキャリブレーション
機種によってバラバラである。DNA75やPicoは自動判定なんだけど
手動キャリブレーションさせろや・・・と思うこともしばしば。微調整したいよね。
DNA75はEScribe経由で無理やり設定する方法もある。微調整できて嬉しい。
DicodesはTemp Cal Init -> Confirm -> Processで。
Processまでいったらキャリブレーションされるよ。
何れにせよ20℃位の室温環境でやる必要がある。
使ったあとだとコイルが温まってておかしくなっちゃう。
## 電力設定
電力設定は主にコイルの質量に応じた値が望ましい。
吸い方とか好みによっても結構変わるけど。
まあどうせTCで適切な出力に制限されるので高めでもいいが、
プリヒート的にうまくなることも、変化が激しくマズくなることもあるでしょう。
マイルドな変化をするような設定が美味いと個人的には思ってる。
Dicodesは勝手にマイルド変化出力しちゃうのが美味さの秘密とみた。
※Dicodesはマイルド変化優先のために設定温度を超えてくるです。
それがしは今のところ26Gクラプトン級は25W前後、28Gクラプトン級は20W前後が好み。
TCが機能している間はそれぞれ20W弱、15W前後に落ちるけどね。
## 温度設定
温度はリキッドの成分によってかなり異なる。
PG/VG比率で頭打ちとなる温度が異なるし、フレーバーが良く感じられる温度も
ものによりけり、更に吸い方や個々の好みまで入ってきてもう大変。正解無いよ。
一般にVape発煙温度は200℃-250℃(392F-480F)であり、
温度設定にはそれよりも5℃または10F高い値をセットするべしってことを念頭に探るしかない。
それがしは甘い系HighVG系は250℃のワーミーなミストで、
フルーツ系は220℃未満のひんやり気味のミストでいただいております。
あ、それがしの吸い方は基本は軽めのMTL(口吸い)で気分次第でDLへ持ち込みます。
さあレッツTCだー
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