2017年2月24日金曜日

キュプラ(レーヨン)ウィックのすゝめ

海外ではレーヨンが一部に人気だったりFiber Freaksが高評価だったりと
セルロースファイバーはVapeのウィックとして高いポテンシャルを持つ。
国内で手軽に買えるオススメのキュプラ(1ヶ月使用済み)を見つけたので使い方のガイドを記そうと思う。
Fiber Freaksが撤退して困っている方にもオススメしてみる。
Fiber Freaks使ったこと無いけどきっと似たようなもんだろ(*´﹃`*)



購入元:https://www.amazon.co.jp/dp/B004NMT9MQ/




# 最初に使い方を書いておく

1. 4cm x 5cmに4つ折りされたシートになっているので


2. まず折り目に沿ってハサミを入れ2つに分ける


3. 2枚重なった状態でコイル内径3mmなら4cm分をクルクルっと丸めてウィックにする



  • 内径2.5mmなら3cm、内径2mmなら2cmにカットしてから丸める


  • 3.5mm以上は長さが足りないので2のカットを入れずに4枚重ねから丸める
  • 4mmは試してないけどきっと大丈夫に違いない(´ε` )
  • 丸めたら指の腹でクルクルして縮める、端は強めにして入れやすくする
  • ギチギチにするならもう少し増やしても良い
  • 繊維の方向には沿って丸めたほうが良い
  • サイズのガイド↓
内径
 1枚 
2枚重ね
4枚重ね
2mm
4cm
2cm
1cm
2.5mm
6cm
3cm
1.5cm
3mm
8cm
4cm
2cm
3.5mm
10cm
5cm
2.5cm
4mm
12cm
6cm
3cm

4. コイルに挿入ー


5. アトマに合わせて余分をカット

6. ウィック端からコイル数mm手前まで十字にハサミを入れバラす

7. 上部2/3をカットする

  • これはやらなくてもいけなくもないけど、アトマに収納する際、ウィックの上にコイルとの隙間ができてイガってしまうことがある(コットンと違って膨れない)
  • 供給力がすごいので1/3にしても余裕でリキッド引き込むよ

8. 残ったウィックの足をアトマに合わせて収納して完成


穴を塞いでリークを防ぐ系統や複雑な形状でエアホールにインしやすいアトマは一工夫が必要。
これはまだ解決できていないけどやる気出ないんだよねー(AromamizerとDoggyで漏らした)

ちなみにマイハサミ、ウィックを処理するのに大変使い勝手良いです。これ。
ちょっとお高いけどマジオススメ。

# キュプラ(レーヨン)の特徴

キュプラはレーヨン同様のセルロースファイバーでレーヨンの親戚みたいなもん。
Fiber Freaksはリヨセルだってね。これも親戚みたいなもん。
コットンの主成分でもあるセルロースを人工的に繊維状にしたものである。

## 熱に強い?

http://www.kaizenken.jp/db/chap1/data1_1/3_property/1_1_3_1.pdf
綿(アプランド) : 235℃で分解
レーヨン系 : 260℃~300℃で着色分解

つってもコットンの成分も大部分はセルロースなんで大差ないよね。
構造的な差で優位なんだろう、きっと。
せっかくなんでNative Wicks Premium Blend vs ハイゼガーゼでコットンバーンテスト。


上がハイゼガーゼ、下がコットンである。
180℃、200℃、220℃、240℃、260℃、280℃で10秒ほど。※ややTC設定怪しい。
パット見上が焼けているように見えるが、コットンさんブワって膨れて色ごまかしてるので(絞ると同じくらいの色)・・・引き分け!

## 水分保持量が高い?

公定水分率では綿<レーヨンだけど95%RHではほぼおなじ。
95%RHにおけるキュプラは綿以下だったりもする。
まあこの辺りは繊維内部に入る水分なので実質的には繊維の密度(ギチギチorゆるゆる)とかも大事だよね。
Native Wicks Premium Blend vs ハイゼガーゼでリキッドドロップテスト。
同じ長さで同じ径に入れる前提のウィックに水を何滴垂らしたら飽和するかなー?



コットン : 10滴
ハイゼガーゼ : 6滴
っていうかコットンさん膨れてずるくないですか?
押さえつけられた状態だとほぼ変わらなそうである。無意味なテスト!

一晩考えた結果、公平なテスト環境を思いついた。
3mm内径のストローにコットンをぶち込むぜ!
で、510スタンドに立てて水をいれるよー。

ハイゼガーゼ:10適

コットン:10適

ほぼ互角だけど水のはみ出方的に僅かにハイゼガーゼの勝利!
ってか詰め方の誤差だろこれ。よって・・・引き分け!

## 吸水性能が高い?

毛細管現象の能力がどれだけあるか次第である。繊維の細さが大事。
繊維の細さを調べてみたが製品によって異なるのでなんとも言えない・・・。
コットンの場合は天然もの故に均一性が無く、また高級コットン=繊維が細い、らしい。
再生セルロースファイバーは工業製品ゆえに均一性が高くなめらかで細さも自在という。
顕微鏡でもあれば繊維の太さを観察できるかもしれない。

まあそんな理屈よりも実際どうなのよとウィック状にしたもので比較してみた。
Native Wicks Premium Blend vs セルコットン vs ハイゼガーゼでリキッド吸水テスト。
同じ長さで同じ径に入れる前提のウィックの片側を水にドボーン。色つけるとかめんどいからなしね。


勝者:ハイゼガーゼ
っていうかコットンとろいなー・・・半分もいってないよ。

あ、コットンさん膨れるから毛細管現象的に不利かも?
ならば・・・ストローだ!
液体も水ではなくベリーハイVGのリキッドを使っちゃうよ。

15分経過。ようやくハイゼガーゼ側の中心にちょっぴり来た。
ベリーハイVGにしたことを後悔中。
透明のストローならわかりやすかったなぁ・・・(紙パックジュースのストローしかなかった)

30分経過。ハイゼガーゼひたひたになる。
圧倒的な勝利である。

50分経過。ようやくコットンの中心にちょっぴり。
ってかもう時間ないので打ち切りな。
ハイゼガーゼが圧倒的な供給力を持つことがわかった。
これは大きなアドバンテージであろう。
但し一部アトマではいい感じに漏る。

# 他の試してみたレーヨン系素材メモ

## Graham - Cellu Cotton

https://www.amazon.co.jp/dp/B00RONH4NW/


海外フォーラムで定評があるレーヨンファイバー。
日本のアマゾンでも買えるよ!
おかしな匂い・味はしないのでなかなか良好である。
しかしカットすると細かい繊維が細切れに周りに飛び散る。ホコリまみれである。
USA好きな方はこちらをどうぞ。


## 小津産業 - セルセル 化粧パフ


やばい。変な匂い。味もする。気持ちワリィ。おエェええ。
素材的にはハイゼガーゼと同じなんだが何か混ざってるコレ。
ということで絶対買ってはイケナイ。

2 件のコメント:

  1. ハイゼガーゼ、確かに使いやすいです分量の目安がつきやすい。2mm径ですが、二枚重ね2.5センチというところで利用しています。一枚一枚は薄いですよね。リントフリーガーゼとして実験室なんかで使われている BEMCOT も素材は同じ(こっちは製造元が販売している)ので同じように利用できます。 VP-150 M-3II どっちも250mm角なので使いやすいといえばそう。特にちょっと長い出張に出るときは、ハイゼのほうがかさばらなくって(というほどの量になるわけもないか)。このキュプラ優れものです。

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  2. vapesourcing is the highest quality electronic cigarettes provider out there. good product like https://vapesourcing.com/smok-tfv8-x-baby-tank.html

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